@article{oai:tama.repo.nii.ac.jp:00001142, author = {広瀬, 一郎 and HIROSE, Ichiro}, journal = {経営・情報研究 多摩大学研究紀要, Tama University journal of management and information sciences}, month = {Mar}, note = {わが国における大学(教育)の在り方は変化している.進学率が上昇し,50% を超えた今日,大学入学者の「平均学力」は下落せざるを得なく,既に最高学府ではないと考えがられる.その中で,中位以下の大学が期待されるのは,「就職率」であり,実際に志望校を決める上で最も重要なファクターになっており,従って「就職率」は大学経営の可否を決めるキーになっている.「即戦力」となる人材の育成が,現在の大学には強く求められているのである.今後,ほとんどの大学では,「できる人材」を育成するために,「自己啓発」を学課に取り入れざるを得なくなるであろう.大学における「自己啓発」を通じて,習得を期待すべき具体的な能力には,「論理的/合理的思考」「自己客観化」「目標設定」「コミュニケーション」「説得力」等がある.今日の日本の人材(育成)の問題として,国の安全とリスク回避という観点も重要だ.2011 年3 月11 日の東北大震災は,千年に一度という大きな天災ではあったが,被害を甚大にしたのは「人災」的な側面が大きい.ところが,その後の対処に,「人災」への配慮が欠落している.「人災」への対処は,人的資源の開発,即ち「人材教育」に他ならない.「人災」に対処する人材育成と言う観点では,「リーダーシップ」が最大のキーである.平時には目立たない社会的なリスクは,非常時に顕在化する.(この点,昨年の震災で我々は嫌と言うほど思い知らされている.)「リーダーシップの内実/スペック」を具体的に検討すれば,「決断」と「実行」に尽きる.スポーツマンシップ教育は元来「リーダーシップ教育」であった.19世紀英国のパブリックスクールでスポーツの原理が完成されたのは広く知られている事実だが,「社会的な能力」を身につける機会として,公的に明文化されたのは19 世紀の後半である.当時の英国社会が「能力主義」に向け舵を切り,明確な政策を開始した時期でもある.一方で,わが国で国民教育が開始された明治時代,スポーツではなく「体育」が導入されたことは,当時の日本の置かれた状況を鑑みれば,必ずしも間違った選択とは言えないが,日本が近代化されて既に1 世紀以上を経て,経済的にも豊かになり,国際社会における立場も変わった今日,新たな状況に対応すべき「新たな人材教育」を開始すべきである.そこで,「スポーツマンシップ教育」を導入し,「リーダーシップ」を中心にした「人材育成」を開始することを提案する.既に多摩大学で開始し「立志―スポーツマンシップ論」のシラバスを提示して,今後の議論のたたき台としたい.}, pages = {1--16}, title = {パラダイム変換と,大学に課された人材育成の問題に関するー考察 人材モデルの提示と育成の方法 「立志1 スポーツマンシップ論」講義を通じて}, volume = {16}, year = {2012}, yomi = {ヒロセ, イチロウ} }